はじめに
日本とロシアの橋渡しとなる日本文化紹介事業・ハバロフスク公演は、静と動を併せ持つ沖縄の伝統文化「南の音」、そして主旋律として津軽三味線の特長を十分に活かした存在感のある「北の音」。日本文化に一種憧れのようなものを持つロシアの聴衆に大絶賛を浴びた今回の公演は、ありのままの日本をそのまま伝えるという、本当の意味での日本文化を紹介できたものと思います。国際情勢が緊迫している中での渡航となりましたが、公演の詳細をリポートしてまいりましょう。 |
ポスター赤字の部分の訳
3月20日
コンサート 日本の南と北の音沖縄県と青森県の伝統文化
ミュージカルコメディ劇場→ |
公演のポスター |
南の音・キャスト 沖縄ACO劇団 琉星太鼓 琉舞: 城間末子、仲宗根清竜、 北の音・キャスト 津軽三味線 山本竹勇、高橋竹仙、野崎竹勇雅、 企画構成:
下山 久 |
第一日目 3月17日(月) すっかり春めいてきた関東の大宮駅から、10時38分発の新幹線MAXとき313号にて新潟に向かう。車内では勇気とともにモスクワ公演でもお世話になった、懐かしい照明の石田氏と再会は5年ぶりなので非常に嬉しかった。それから今回の舞台演出家であり、ダンサーの神崎由布子氏、石田氏のもとで修行したという照明の吉嗣氏と初対面の挨拶。車内のシートには津軽三味線を特集した雑誌が置いてあったのには偶然といえども驚きました。途中トンネルを超えると一面雪景色、平日で人出は少ないものの、越後湯沢はスキー客の姿が目立ちます。ハバロフスクも雪だろうか?極東のマイナス気温に備えて皆万全な服装をしてきているようでした。 新潟駅からタクシーで空港へ向かうが、市内は雪もなく春の様相を呈していました。タクシードライバーによれば、ロシアと近い新潟には結構あやしい?ロシア人女性が入りこんでいるんだとか!?
15時30分定刻、ダリアビア航空機にて一路ハバロフスクへと向かう。 機内ではロシア人スチュワーデスのたどたどしい日本語での案内がありましたが、機内の説明書きは当たり前のようにロシア語で、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。ドリンクサービスや遅めの機内食が出て少し落ち着いてきたと思ったら、もう窓外には極東シベリアの凍てついた大地が見えてきました。
しかし、モスクワに行ったときも感じたのですが、ロシアのパイロットは操縦が上手です。やはり軍人上がりで鍛えられているのか、離着陸にまったく不安を感じさせないスムーズなフライトでした。それから降りるときに気がついたのですが、この飛行機の背もたれシートはすべて前方に折りたためるようになっているのです。軍用に使っていた頃はシートをすべて倒してフルフラットにし、兵隊がベッドとして使えるように配慮して出来ているのだそうで、これには感心してしまいました。 現地時間18時25分(1時間の時差)新潟から2時間足らずのフライトで、定刻どおり無事にハバロフスク空港へ着陸しました。 空港からホテルまでは総領事館のバスで移動。今晩からレーニン通りにあるアムールホテルに宿泊することになります。何ともエレベーターが狭いので荷物を部屋に運び入れるのも一苦労。皆で協力して上の階へと運び入れました。 ホテルのレストランでは今回初のロシア料理にビールが・・・・・・やっと落ち着いて・・・第一日目はおやすみなさい!
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