じゃむ じゃむ 通信 

2001 1・2  bX

じゃむじゃむ通信の8号を出してから4ヶ月が経っています。不定期の発行ですが、少し間があきすぎてしまいました。 ともあれ21世紀の初めての通信です。
 21世紀は天文学上、歳差運動、つまり黄道帯の十二星座と天空を回る我々の太陽系の運動の関係の結果、双魚宮(パイシス)星団との整列状態から宝瓶宮(アクエリアス)星団との整列状態に入りつつある時と言われて
います。アクエリアスのキーワードは「統合」と言われていますが、これからの1000年が、地球の「統合」へ向っていく時間になることを願わずにはおれません。(健)

  そして、2000年で思い出深い出来事を1つお伝えします。

昨年10月8日、当スペースでも公演していただいたF−BOXの滝沢学さんが、林の中で芝居を演出するというので観に出かけました。その2ケ月前の暑い夏の日、滝沢さんと3,4人のお友達が、首から手ぬぐいをぶら下げてコーヒーハウスに立ち寄ってくれました。秋の公演のために木を切ったり、下草を刈ったりの作業の帰りとのことでした。

彼らが汗を流して開墾(?)したその林がどんな舞台になり、どんな芝居になるのか興味津々でした。開演は夕方、すっかり陽は落ちていました。遠くにある照明の明かりが、木もれ陽のように木々の間から会場への道を照らしています。草を刈ったいい匂いがします。林の中をしばらく歩くと、突然目の前に、クラゲのような白い物がふわふわといくつも木々の空間に浮かんでいます。よく目を凝らして見ますと、透明のビニール傘が数十本木の枝に吊され、間接照明の中で幻想的に浮かびあがっているのです。林の中の会場は正面の野生の大きな桜の木を中心に、それを取り囲むように半円形状に組まれた舞台、地面に椅子が30脚ほど置かれた客席,その後方に照明・音響用の2階建ての小屋が建てられていました。公演は 北村創 作 「マリウ”オロン」・・宮沢賢治のお話が随所に散りばめられている一人芝居です。お芝居が進むにつれて、下げられている傘は、「生まれることのなかった無数の魂」なのかと思えました。そうした魂の中から生を受けたことに気がついた主人公がもう一人の自分と対面します・・・林のずっと奥の暗闇にぽぉと浮かび上がっているもう一人の自分に語りかけながら、手のひらからキラキラ光る物が花びらのように静かに散っていきます・・・それはまるで"いのち"の滴のように感じられ、周りの木々に隠れている精霊達もその滴を浴びて共振しているような、心震える一瞬でした。

  静岡県で運営している舞台芸術劇場内にある野外劇場に何度か足を運んだことがありますが、規模こそ小さく、設備こそ整っていないとは言え、その質において勝るとも劣らない舞台が、「文化がない」と言われているこの辺境の地(?)小山の片隅で行われたことは驚きでもあり、すっごくうれしいことでした。静岡のように公の後押しがあるわけではありませんから、資金も限られています。お金だけで子供が育たないように、資金があるから、施設が整えられているから、いい物が出来るとは限らないのだとつくづく思いました。あるのは夢とアイディア、そしてそれを実行した彼らのしなやかな力と情熱のみです。既存の物にあぐらをかかず、出来るところから新しいことに挑戦していく・・・「多くの人に」というメジャーな発想からよりは「一人でも共感してくれたら・・・」と言う視点に立つと、もっと自由に、個性豊かなもの創りが出来るのではないかと思えます。これは演劇の世界に限ったことではありません。身近にそうした人が沢山います。新しい考えを持って、このアートスペースで地道な活動をしている音楽関係の方々、ダンス関係の方々、子供のためのコンサートを提供して下さった方、そして、こんな小さなスペースでも緊張感溢れる芸術性の高いコンサートを創り出して下さったアーティストの方達・・。

林の中の客席に座ってふと思いました。この自然の中で、子供達と一緒に楽しめる芝居は出来ないものだろうかと・・・。説教臭い、道徳っぽい芝居はいやだな・・。宮澤賢治の作品なんかどうだろう・・・。資金はないけれど、時間をかけ、廃物利用でもすればなんとかなるのではないか・・・。音楽も生で聴いてもらうといいな〜。この殺伐とした世の中・・・そんなささやかな夢を子供達に渡せないだろうか。行政など待っていたら死んでしまう。一人でも「あ〜楽しかった!」と心から叫んでもらえる何かを、私たち大人は子供達に提供できないものだろうかと・・・。今、じゃむおじさんと、じゃむおばさんは、友人に相談しながら、そんなことを話しています。       (清)

 

これからの アートスペース 予定

  2月24日(土)     馬  高 彦 (マ・ガオイエン) 胡弓 コンサート

               15:00 開演  (14:30 開場)

 *1月より受け付け       大人3,000円  小・中学生2,000円

  開始いたします        コンサート後 コーヒー・紅茶・ケーキ付

                 未就学児の入場はご遠慮下さい

              チケット(要・予約) 定員になり次第締め切ります。

コーヒー じゃむ じゃむ

              昨年12月より営業時間・定休日が変わりました。

    営業時間     11:00〜18:30(ラストオーダー18:00)  

    定休日      毎週 日曜日・月曜日 

 *尚 軽食メニューの一部と軽食セットメニューの価格を1月より値上げさせて頂きます。よろしくお願いいたします。


ART SPACE & COFFEE HOUSE じゃむ じゃむ
〒323-0026 栃木県小山市本郷町1−7−2(和田屋新館そば)
TEL 0285-24-3870 FAX 0285-22-0763

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